のむらみちこさんの作品展「本を織る」が終了しました。
今回展示されたのは、英和辞書で作ったカッターシャツ、楽譜で作った
子ども用の発表会の服、昔の外国の小説で作った帽子などでした。
カッターシャツは、のむらさんのお父さんが40年前から愛用されていた
辞書で作られています。お父さんの愛用品が読むものから着るものになって
新しい姿になったシャツ。その歴史を思うと気持ちがあたたかくなります。
作品を間近で見てから紙で出来ていると気づいて、驚かれる方もたくさん
いらっしゃいました。「すごい・・」というつぶやきを何度聞いたこと
でしょうか。わたしも初めて実物を拝見したときにまず思ったことは、
すごい!でした。そして、そのすごい作品の背景には、のむらさんの
お人柄がにじみでるようなすてきな物語がひっそりと息づいていました。
色あせた紙の風合いが、年月を重ねた日音色の空間とぴったり寄り添って
いるようで嬉しかったです。
展示やパーティにお越しいただきました皆さま、そして遠い中お仕事の合間を
ぬって在廊されたのむらさん、すてきな2週間をありがとうございました。